30代の私がうつになって心療内科に行くことになった話


こんにちは!軽度うつで通院中のシロヤギです。

日々なんとかやっているシロヤギですが、軽度のうつで毎日薬を飲んでいます。

今は落ち着きましたが、発症した昨年は休職ギリギリのところでした。

子どもの頃から器用貧乏で割と何でもそつなくこなしてきて、バイトしてたコールセンターのクレーム対応なんかもへっちゃらでストレス耐性もあると思っていたので、「まさか自分が」と思いましたね。

異常な繁忙期で仕事マンになる

私の仕事は基本デスクワークで、普段はそんなに忙しくないのですが、年度末の2~4月頃だけ集中して繁忙期があります。

作業内容でチーム分けをして、それぞれのチームに課長や係長といった役職者とは別にリーダーを配置して作業を行うんですね。

その年は私がリーダーをすることになりました。

リーダーといっても、「あれしろ、これしろ」と指示を出すのではなく、チームの作業の進行状況の管理や、次の作業の準備、システム会社との連絡窓口などを行います。

たまたまその年に退職やら異動やらでベテラン社員が抜けてしまって、私のチームで例年の作業内容を把握できているのが私だけでした。

しかも、内部的な制度の変更で新たな作業も増えているという状況で、毎日の残業+休日出勤でギリギリ何とかスケジュールをこなしている状態でした。

本来リーダーはあまり個別の作業を行わず、スケジューリングやチェック作業だけを行うものです。

ですが、その業務の経験のないメンバーがほとんどだったので、個別の作業も行わなければならず、全員が帰宅した後も1人残って自分の仕事をしていたりしました。

このときの精神状態は、めっちゃハイでした。

常に3つくらいの仕事を同時に進行させながら、チーム全員の作業の進行状況が把握できるという、頭にインテル入ってるのかってくらいの超高速処理マルチタスク状態でした。

あの勢いで勉強してたら東大・京大も入れたんじゃないでしょうか。

家に帰ってきても、ごはんを食べても、何をしていても仕事のことを考えている状態で、

「できないやつの分も俺がカバーして、完璧にやってやんよ!面白くなってきやがったぜ!」

と、完全にワーカーホリックでした

ストレス要因は仕事そのものだけではなくて、周囲の人間から与えられるものもありました。

  • 仕事以前の問題で使えない後輩
  • こちらの進行状況を一切考慮せず、自分のチームのことしか考えていない別チームの先輩
  • 時間がないのに無駄な打ち合わせを繰り返す先輩

他にも色々あるのですが、そもそも人間嫌いなので、こういう人たちから受けるストレスは多大なんですが、上手く合わせて仕事をしていたら更にストレスが増大していたようです。

月140時間も残業すればおかしくなる

そのときの残業時間は月140時間を超えていたのですが、逆にめちゃくちゃ元気でした。

後で知ったんですが、人間、100時間の残業とかしちゃいけないらしいですよ。

心とかじゃなくて肉体的に心臓発作のリスクがめちゃくちゃ上がるらしいです。

鬼気迫るような仕事ぶりに周りも心配していたんでしょう。

「大丈夫?」

と聞かれても、

「全然大丈夫!むしろめちゃくちゃ元気!」

と、スマートドラッグでもやっているかのようなハイテンションさでした。

身体に異常が出始める

案の定ではあるんですが、身体に異常が出始めます。当たり前です。

まず、手の皮膚に火傷したように突っ張った湿疹が出はじめました。(これは今も続いています。)

皮膚科に行ったら「薬品とか扱う仕事ですか?」と首をひねられました。

それから、ある日、突然片耳だけ水の中にいるようなくぐもって聞こえづらくなりました。

佐村河内さんの難聴と同じ感じです。

突発性難聴というやつです。

めっちゃ焦りましたがこれは寝て起きたら治ってました。

2時頃寝ても5時頃一度目が覚めてしまい、寝て起きても身体から疲れが抜けないのをエナジードリンクのMONSTERで誤魔化して仕事をしていました。

今思うと相当ヤバいなと思えるんですが、当時はこのくらい別に大丈夫と思ってました。

突然ものすごく絶望的な気持ちになる

そんなこんなで繁忙期が落ち着いてきた頃から、何だか注意力が散漫になり、何をしていても楽しくなくなりました。

更にはときどきとんでもない絶望感に襲われるようになりました。

典型的なうつの症状が出始めます。

そのときは繁忙期が終わって気が抜けただけだろうと思っていました。

1冊の本との出会いと心療内科

そんなとき立ち寄った本屋でたまたま目にしたのがこの本でした。

何故か分かりませんが気になってしまい、普段は買わない種類のこの本を買いました。

たぶん無意識に自分がヤバい状態なのが分かっていたんでしょうね。

読んでみて思いました。

これ、私だ。

読んでいるうちに何がそんなに悲しいのか分からないのですが、とにかく悲しくてやるせなくて涙が止まらなくなりました。

訳が分からなかったのですが、妻にうながされ、とりあえず翌日は会社を休み、当日行けるメンタルクリニックを探して受診しました。

診断結果は抑うつ状態適応障害

ただ、私の場合は意欲の低下や倦怠感、動悸なんかはあったんですが、睡眠障害も食欲不振もかなり軽微でした。

先生からは休職をすすめられましたが、仕事も落ち着いていたので薬だけもらって様子を見ることにして今に至ります。

この本には何かが解決できるようなことを書いてなかったんですが、正直救われました。

この本がなければたぶんもっと症状は酷くなっていたんじゃないかと思います。

うつっぽいなと思う人もそうでない人も、この本じゃなくてもいいのでこういう本は一度読んでおいたほうがいいと思います。

心療内科でやったこと

近所で当日電話して予約できる心療内科はありませんでした。

たいていが1週間くらい後になってしまいます。

初回は時間がかかるからですけど、それじゃあ遅いんですよね。

病院での検査は医師との面談(15~20分)と、紙に書かれた質問に答えていく心理テスト、それから指定された絵を描くタイプの心理テストです。

先生はめちゃくちゃ優しかったです。その後も数名の先生とお話しましたが、皆さんものすごく優しいです。

あと、このとき描いた絵がまあ、酷かったです。

木を描けと言われたんですが、めっちゃ細長い針葉樹を描いたんですね。

後で妻に描いてもらったらリンゴの木みたいな、いくつも実をつけたふっさふさの広葉樹を描いてまして、自分の絵のヤバさに気付きました。

その後の病状

それからは通院しつつ、気持ちが楽になる薬をもらって仕事に行っています。

逆に「病気」なんだと認定してもらうことで少しだけ気が楽になりました。

気持ちが沈むこともありますが、ある程度コントロールできていると思います。

以前と変わったのは仕事に対するスタンスですね。

前よりも一歩引いて仕事に向き合えるようになりました。

まあ一歩引いてみて思うのは、「めっちゃ仕事辞めたい」なんですけどね。

「まさか自分が」は本当だった

よく言いますよね、「まさか自分が」って。

そう思ってる人もなるって。

私はそれが分かっていても自分がうつになっているって気が付きませんでした。

正直、そうかもしれないという判断力も奪うのがうつなんだと思います。

めっちゃ恐ろしいんですけど、うつ状態のときって、脳が委縮してるらしいですよ。

だから判断力が落ちるんですって。

心の病とは言いますけど、どっちかというとケガに近いです。

骨折と同じです。

仕事は真剣にやっちゃダメ

今すでにどうしようもなくつらいとか、仕事辞めたっくてしょうがない人は、一度心療内科に行ってみてください。

何というか多少気が楽になります。

重篤な病気になったら当たり前ですけど仕事なんて行かないですよね?

そんな感じで、自分が病気なんだって思うと、そんなに仕事頑張らなくてもいいんだっていうセーブする理由になってくれるんです。

仕事を辞めたい、つらいと思っている方、仕事はそんなに真剣にやったらダメなんだと思います。

「仕事辞めたい」くらいの気持ちでやるのがちょうどいいんですよ。