「副業」と「複業」の違い説明できる?パラレワークって?(働き方改革で楽に働く)


政府の「働き方改革」とかいうものでサラリーマンの副業が解禁される流れにあります。

だからって仕事終わりとか休日にバイトしようという人は普通いないとは思うのですが、特に副業に興味のない人でもニュースなどで目に入ってくることは多いはず。

でも気になりませんか?

副業」と書いているときと、「複業」と書いてあるときがあること。

何?新しい用語なの?それとも誤字?

それから、「パラレルワーク」というカッコいい言葉も登場しています。

一体何が違うんでしょう?

今回はこれらの言葉の違いについて、ざっくり説明します。

「副業」と「複業」の違い

まず、誤字じゃないです。

意味が違います。

「副業」とは

「副業」は、「本業以外の職業」のこと。

平日の昼間は会社で働いて、夜や休日にコンビニでバイトするとか、ブログでアフィリエイト収入を得る、というように、雇用形態や収入形態を問いません。

本業以外に仕事をしてお金を稼げば「副業」になります。

「複業」とは

「複業」は、「副業」と同じように複数の仕事をするのですが、「複業」の場合はメインとサブという区別がありません。

複数の仕事をしていて、どれが本業か区別できないようなものを言います。

言ってみれば全部本業ということです。

パラレルワーク」も「複業」と同じ意味で使われます。

同じ「フクギョウ」だと分かりにくし、横文字だとカッコいいですよね。

目的が違う

「副業」は本業以外の収入を得ることが主な目的です。

一方「複業」は、自己実現や楽しみのために行うもので、収入は結果としてついてくるものです。

なので、複業家(複業をしている人をこう呼んだりします)には、収入の少ないNPOやボランティア団体で働く人も多く見られるのが特徴です。

そう考えると、会社が終わった後、居酒屋で働くことを目的にバイトするのであればこれも「複業」ということになるのかもしれません。

副業・複業をするときの注意点

会社の就業規則を確認する

会社の就業規則の多くは、厚生労働省の示していた「モデル就業規則」を元にしています。

平成30年1月に就業規則禁止の項目は、会社に事前届出が必要と変わっていますが、会社側の就業規則がどのようになっているのか事前に確認しておきましょう。

やってはいけない副業・複業がある

以下のような副業・複業はやるべきではありません。

  1. 同じ業種(競合他社)での副業・複業
  2. 会社の信用を失墜させるような仕事
  3. 本業に支障をきたす仕事

①は、コンプライアンス的に当たり前で、自分で同業の仕事を立ち上げるのもダメです。

場合によっては懲戒解雇になることもあり得ます。

②は、マルチ商法のような怪しい仕事や、水商売、風俗店勤務などが該当します。

③は、仕事が深夜まで及ぶなどして本業の通常業務のパフォーマンスが落ちるような仕事です。

雇用形態・労働時間の変更の可能性がある

副業・複業を会社へ届け出た際、雇用形態・所定労働時間の変更を持ちかけられることがあるかもしれません。

雇用形態や労働時間の変更によって、社会保険・雇用保険の資格を損失する可能性があるかもしれません。

副業・複業に伴い労働条件を変更することで、出産手当、出産育児一時金、育児休業給付金などの受給額が大きく減額される可能性もあります。

自己管理をしっかりする

仕事を複数持つということは、それだけ労働時間も長くなることが多いです。

そうなると労働時間が増える分、生活時間が減ることになります。

当たり前ですが、それぞれの仕事の業務に支障をきたさないよう、体調などをきちんと自己管理することが必要です。

税の申告が必要になる

以下の場合は確定申告が必要です。

確定申告が必要な場合
  • 給与所得が複数ある
  • 1か所からの給与+給与以外の所得が20万円以上

また、1か所からの給与+給与以外の所得が20万未満の場合は、住民税の申告が必要になります。

仕事の後副業すると残業代がもらえる?!

労働基準法では、労働時間を原則「1日8時間以内、1週間40時間以内」と定めています。

この労働時間は、複数の事業所で働いていても通算してカウントされます。

なので、本業と副業・複業の労働時間を合算して「1日8時間、1週40時間」を超えた場合、超えた部分は時間外労働(残業)となり、時間外手当(残業代)が発生することになります。(※副業の事業所が他で働いていることを把握している必要があります。)

例えばメインの会社で昼間7時間働いた後、居酒屋のバイトで4時間働いたとします。

この場合、合計8時間を超えた居酒屋のバイトのほうの3時間は時間外労働になるため、居酒屋から時間外手当をもらうことになります

なので、普通はアルバイトでは雇ってくれないと思います。

おすすめの副業・複業

時間外労働部分の手当が必要になるのは雇用契約の場合なので、もし副業・複業をするならフリーランス(個人事業主)のような働き方がおすすめです。

絵を描くのが好きな人はイラストレーター、文章を書くのが好きならライターやブロガー、自然が好きなら農家になればいいんです。

せっかく副業・複業をするなら、自分の好きなことをして、自分らしく働きましょう。

幸い、最近はインターネットで簡単にこうしたクリエイティブな仕事ができる環境が整っています。

自分のスキルや得意が売れる「ココナラ」

ココナラ」というサイトをご存知でしょうか?

ココナラでは、たくさんの人が自分の好きなこと得意なことを売っています。

ホームページの作成、似顔絵、アイコン作成、占いや恋愛相談と、実に多種多様です。

私も以前個人のブログサイトの作成のお手伝いなどをしていました。

ほぼ趣味でしたが月に1回くらいはご依頼をいただいていました。

手数料は売上から一定割合が引かれるだけなので登録自体は無料です。

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ココナラで慣れて自信が持てたら本格的に自分のWEBサイトやお店を立ち上げるというやり方もできるので、最初の入り口としておすすめです。

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ブログで稼ぐ

ブログで稼ぐというのも一つの方法です。

まずはブログをやってみる(なぜブログなのか)

それなりに続けていれば数万円くらいは得られるようになります。

思ってるより簡単ではないですが、やればやった分だけ成果が得られるのでやりがいはあります。

シロヤギはこのパターンです。

個人ブロガーの中にはライターを雇っている人もいるので、そういう方に雇ってもらえればWEBライターも名乗れます。(1文字1~3円くらいです。)

まとめ

副業
  • 本業以外の職業のこと
  • 本業以外の収入を得ることが主な目的
複業
  • 複数の仕事をしていて、どれが本業か区別できないようなもの
  • 自己実現や楽しみのために行うもの

副業・複業ができるようになることで「働く」ということが多様化していくことになるでしょう。

WEBライターと会社員、ブロガーの税理士などのパラレルワーカーが当たり前になっていくかもしれません。

本業で安定収入を得ながら、自分の好きなことを仕事にして少しだけ収入を得られると考えると、なかなか素敵な制度です。